2013/02/28

倭建御子と弟橘比売命(オトタチバナヒメのミコト)

六世紀以前の一人の皇子の物語です。
 
父天皇の命を受け、倭建御子(ヤマトタケルノミコト)は遠隔の反乱の地を平定しに行きます。
 
途中、海が荒れ皇子の船は航路を閉ざされます。
 
 
この時、后弟橘比売姫(オトタチバナヒメのミコト)は、
 
自分が海に入り海神の怒りを鎮めるので皇子はその使命遂行して欲しいと言い入水します。
 
そして皇子を目的地へ向かわせます。
 
この時、弟橘は美しい別れの歌を歌われました。

さねさし相武(さがむ)の小野の燃ゆる火の火中(ほなか)に立ちて問ひし君はも
(あの時、燃えさかる火の中で私の安否を気遣って下さった君よ)

このしばらく前、倭建御子と弟橘比売命は、広い野を通っていた時、
敵に火を放たれ九死に一生を得たのでした。
弟橘は、皇子の示した愛に感謝の気持ちを歌われたのがこの歌です。
 
 
女性というものは、自分を心から愛し守って下さる方には、この様な気持ちを表現するものなのです。世の男性方には知っておいていただきたく存じます。そして、それに対する感謝は、時には命をも投げ出してしまうものでもあるという事を忘れないで頂きたく存じます。守って頂いたことへの感謝は一生忘れることはないという事なのです。その気持ちが強いだけに、夫だけを頼りに勇気を持って嫁いできた妻がその家の中で守られない悲しみというものは計り知れないものがあります。
最近私は、七十代の女性が今もな悲しんでおられる様子を目の当りに致しました。世の男性方には、もう少し女性の悲しみに心を寄せて頂けないものかと思う時があります。
 
また一方で、とても仲の良いご夫婦の微笑ましい姿を拝見する機会にも恵まれました。経済的には慎ましく暮らしながらも、心はとても豊かで互いに支えあって暮らしておられるお姿に、心温まるものがありました。ご主人が奥様をしっかりと守られ、奥様がご主人を尊敬なさっている御姿に、夫婦の理想の姿を見る思いが致しました。特別な事を何もしなくとも、この様な仲睦ましいご夫婦は地球にとってとても良いエネルギーを放っておられると感じました。

夫婦の和合の原点は素盞嗚尊様や倭建御子様のお姿にあると思います。二つのご夫婦の物語は、この事を教えて下さっている様に思います。

このようなことを共有して下さる方々と結ばれます事、心より願っております。
お読み頂きありがとうございます。